天孫降臨高天原から追い払われたスサノオは、地上の世界である“葦原の中つ国(あしはらのなかつくに)”に 降り立ちました。 それから時は過ぎ、スサノオの子孫であるオオクニヌシは、 葦原の中つ国を長いこと治めていました。 ある日、高天原のアマテラスから国を差し出すよう命じられ、 結局それに従ったのでした。 アマテラスは孫のニニギノミコト(アメノオシホミミの子)を呼んで 稲穂が豊かに実る美しい国である葦原の中つ国を治めるように命じました。 さて、ニニギノミコトがこれから降りられる道の途中で 怪(あや)しい姿の神が待ちうけています。 アマテラスは他の神々に命じて正体を探りますがなかなか分かりません。 そこで、アマテラスは女神であるアメノウズメを呼んで、 怪しい神の正体を確かめて来るように命じました。 アメノウズメは言われたとおりにその神のところへ行き こうたずねました。 「この道はこれからニニギノミコトがお通りになられます。 その前に立ちはだかるとは、そなたはいったい何者か?」 「私は“国つ神(くにつかみ)”のサルタヒコと申します。 ニニギノミコトが天から降りられると聞いたので、 ぜひともご案内しようと思い、ここでお待ちしておりました」 と答えました。 あらためてニニギノミコトは、アメノウズメ、アメノコヤネ、フトダマ、 イシコリドメ、タマノオヤの五人の神さまをお供(とも)につけ、 サルタヒコの案内で、葦原の中つ国へと旅立ったのでした。 途中、天の浮橋(あめのうきはし)に立ち寄ると、地上の世界を見下ろし、 キリリとそびえ立つ山をめざしてひと息に降り立ちました。 しかし、ニニギノミコトが地上に降り立ったとき、 高千穂には水がありませんでした。 そこで、アメノムラクモはもう一度、高天原に上がり、 アマテラスから水の種をもらってきたそうです。 その水の種が、高千穂町の“天の真名井(あめのまない)”である と言われています。 高千穂神社 くしふる神社 高天原遙拝所 天真名井 高千穂峡(真名井の滝)12 ジャンル別一覧
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